「第9回インフラメンテナンス大賞」の優秀賞を受賞
~橋梁などのコンクリート変状において遠望非接触にて赤外線法により検出する技術~
このたび、当社が「橋梁などのコンクリート変状において遠望非接触にて赤外線法により検出する技術」の取組みが、第9回インフラメンテナンス大賞の優秀賞を受賞しました。
この技術は、調査機器「JシステムEvolution」として製品化し、活用しています。
インフラメンテナンス大賞は、日本国内における社会資本のメンテナンス(以下「インフラメンテナンス」という。)に係る優れた取組や技術開発を国土交通省ほか各省が表彰し、好事例として広く紹介することにより、我が国のインフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取組を促進し、メンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的としています。
【インフラメンテナンスの取組の背景】
社会インフラの老朽化が進行する中で、コンクリート構造物のうき・剥離といった初期変状の早期発見は、維持管理の効率化と安全確保の観点から極めて重要です。これらの変状は微細な温度差として表出することから、非破壊・非接触で広範囲を効率的に診断可能な赤外線調査法に注目が集まっています。
今回応募した技術(製品名:JシステムEvolution)は、偏向フィルタ内蔵型赤外線カメラの採用により昼間の熱反射の影響を抑制しました。さらに、可視カメラとの一体化により同一画角・同時撮影を可能としました。加えて、撮影画像の自動ペアリングや解析の効率化も実現し、赤外線調査の省力化と実務現場での運用安定性の向上を大きく前進させています。本取組の目的は、赤外線調査の実用性と汎用性を大幅に向上させ、維持管理分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するとともに、少人数・短時間での調査を可能とすることにより、点検業務の省力化・高精度化を実現する技術です。
【取組概要】
橋梁等のコンクリート構造物において、鉄筋腐食に伴い発生するうき(コンクリート内部の剥離ひびわれ)
や剥離を、遠望非接触にて赤外線法により検出する技術です。第三者被害防止の橋梁点検において、打音点検前の1次スクリーニングに用いています。
【受賞理由】
環境条件の影響を改善した新規性のある取り組みであり、従来工法より作業内容が半分になり、機材自体のコスト縮減を実現していること、産学連携の取り組みであり、市場への普及も見られることが評価されました。
【取組のポイント】
本技術は、従来より安価な赤外線カメラの採用と調査機材に可視画像カメラを搭載しており、赤外線画像と可視画像が同時に取得できるため赤外線調査工数が半分になり、調査費用を抑えることができます。また、環境輻射熱(熱反射)の除去を実現し、従来の夜間調査限定から昼夜の調査ができ、検出精度100%(見逃しゼロ)を保持しつつ、変状検出率を大幅に向上させています。




